男性更年期障害から脱線しますが、読んでいただければ幸いです。
2009年に暮れに会社から自宅に帰る、首都高でだんだんと気が遠くなり、
このままでは気を失ってしまうと思い、一番近い出口で高速をおりました。
体調はどんどん悪くなり、呼吸が苦しい、異常な心臓のドキドキ感、気を失う寸前でした。
この時、私は初めて死を覚悟しました。私が車から降りて、やっとの事で助けを求めると、
近くに駐車していた、タクシーの運転手さんが、救急車を呼んでくれました。
しばらくして救急車がやってくるとストレッチャーに乗せられ、病院に行くと思いきや、
やってきた警察官に「車を道路に置いていってもらっては困るよ、何とかして下さい。」
こっちはそれどころではありません。しゃべる事が精いっぱいで、今にも気を失いそうです。
その後も車をどうするかの押し問答でかなりの時間を費やしました。
私からすれば車の事など、何とかしてくれといった感じです。こっちは死にそうなんだ!
結局、自宅までレッカー移動する事になりました。
その時の警察官の一言が今でも記憶から消えません。
「レッカー代高いけど大丈夫?」 正直ふざけるなです。こっちは生死がかかってると思っているわけですから。
後で分かった事ですが、自宅搬送にかかったレッカー代金は2万円弱でした。
妻が払ったようです。
その後無事大学病院に搬送され、2時間ぐらいすると徐々に、症状が治まってきました。
ただその後しばらく、心臓のドキドキ感と妙に空気が薄く感じた事を覚えています。
全ての検査を終え、何も異常がないという事で、デパス0.5mgを渡されて、タクシーで帰りました。
後にこれがパニック障害と分かりました。その後の治療経過は割愛させていただきますが、
これがきっかけで、その後、うつ病?(後に男性更年期障害)になっていきます。
ちなみにパニック障害からうつ病になる方は結構多いそうです。
話を戻しますが、
その時のトラウマがあまりにもすごく、その時、身に着けていたものや、車も全て処分しました。
ちなみにスーツ、ワイシャツ、ネクタイ、下着、靴下は廃棄。
車は売却しました。
その時に何故だか、処分できなかったのが、写真の腕時計です。
その後6年間付ける事なくずっとクローゼットの奥に眠ってました。
この時計を見ると当時を思い出し、気分がすごく悪く不安になるのです。
しかしです、6年の歳月が流れ、最近になってやっとこのトラウマから解放され、今ではお気に入りの一本です。
これはある一定の期間(6年間)が過ぎて、トラウマから解放されたのか、
男性更年期治療のお陰なのかは分かりません。
ただ言える事は男性更年期治療を進めていく過程で、不安障害が良くなっている事は間違いありません。以前のブログでも書いてますが、今は時折やってくる不安をやり過ごす事が出来るようになりました。
この時計、今はあまりブームではないですが、フランクミューラーのコンキスタドールという時計です。
このコンキスタドールはスペイン語で「征服者」を意味するそうですが、その時計をつけている人間がパニック発作で救急搬送されるとは情けない話です。
ちなみにモデルの安西ひろこさんもパニック障害で10年間以上、相当苦しんだようです。
今は薬も飲んでいないらしいです。すごく立派です。
最近テレビでお見かけしますが、ひそかに応援しています。
では。
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